コハウスとは・・・ 

England Bricks① 

早いもので、石津 謙介氏が亡くなってから五年になります。
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石津謙介さんを知らない世代が圧倒的に多くなりましたが、私はのような団塊世代の人間にとっては彼は憧れでした。
1951年メンズアパレル「VAN」の創業者・その「VAN」から送り出されたアイビールックは、1960年代、当時の若者の間に爆発的なブームを呼び、その後の若者のライフスタイルや思想にまで大きな影響を与えたのです。

特に、「ファッションとは衣食住、ライフスタイル全般のことである」との持論に基づく
「TPO」の造語はあまりにも有名です。

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それと、England Bricksとどんな関係があるのかというと、彼のエッセイののなかにこんな文章があるのです。

『本物は何か』ということを時々考えてみる。
思うにそれは、長い時間をかけて洗練されたもの、あるいは今後そうなっていくに違いないであろうという「ある種の完成度」を感じさせてくれるものなのではあるまいか。

私が今から四十年ほど前に、『トラッド』という言葉をこの国に持ち込んだとき、それは熱狂的なブームになり迎えられた。
しかし私は、機会があるごとに訴え続けた。
「これは一時の流行り廃りのものではないのです。アメリカやイギリスでは、何代にもわたって受け継がれてきた伝統のあるものなのです。」と・・・。
ただ単に古いものだから価値があるのではない.
長い時間を経ても尚、その価値が色褪せない事がすごいのだ。
私はその時、そんな事を考えていた。

四十数年前のあの頃、私は英国ビクトリア王朝時代の煉瓦が欲しくてたまらなかった。
八方手を尽くしてみたのだが手に入れることは出来なかった。
悔しい思いをした。
それだけの話であるが、最近その煉瓦を見た。

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久しぶりに本物に出会った高揚を覚え、これこそ『トラッド』だと得心したものである。

一つのものが何世代にもわたって支持され、そして洗練され続ける。
その価値は、衰えるどころか、ますます深美を増して行きながら、生活の血となり肉となる。
それこそが本物の素晴らしさなのだ。





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