古くて新しい家「母大樹」
材木市場で仕入れ


市場でお客様と材木の仕入れ「楽しむ・こだわる」
今日は一ヶ月に二回の木材市場のセリがある日です。
来月着工するKさんの家で使う木材を仕入れるために設計担当と私そしてご夫妻で、市場に来ました。
広い市場の中に所狭しと並べて置いてあるさまざまな木材・板などから和室二部屋に使う吉野桧の柱15本を選びます。
ここだけはこだわりたい。
だから木の色艶が揃った柱、それも節のほとんどない柱だけを厳選していきます。
そうなると心配なのが価格です。
ここで、お客様と一緒に市場担当者と価格の交渉です。
この日のために前もって市場での通常取引される価格はチェックしてあります。
チェックしていた価格を頭に置きながら交渉した結果、良い品を安く仕入れることができました。
次は、6メートルの通し柱にもなる桧の八寸角の大黒柱を6本、これも上小節という小さな節が少しだけある特別な柱です。
しかしさすがに大黒柱でそこまでの太さと長さの揃ったものは、市場にもありません。
こちらの要望を伝えて、山、製材所に手配をしてもらいます。
そこで、Kさんご夫妻に確認の意味で4メートルの同じ太さとグレードの大黒柱を見てもらいます。
次は、日光杉の床柱と秋田杉の無垢天井板を選びました。
書斎のカウンターとして使うで60センチと幅の広い本物の花梨材そしてアパ材も価格交渉しながら購入してきました。
人によっては、そんなに面倒なことまでして家を造るのはイヤだというかもしれません。
しかし、私は
家造りの原点とは、お客様自らができる限り我が家で使う品を選定することだと思っています。
市場に入る前の注意事項・・・
「Kさん、ここは登録した専門業者だけが入場できる市場ですから、私と一緒に業者みたいな顔をしていてくださいね」
「市場担当には了解してもらっていますが、他の業者の手前、素人の入場は認められていません」
「念のため、当社社員の名刺を用意してありますから・・・」
こんなお話をしながらの市場での仕入れでした。
「榎本さん、素人の人が市場で購入したことは今までにも何回かあるのですか」
「いいえ、今回初めてです」
「いやはやビックリしました。榎本さん木材の価格とはいろいろなわけがあって付いているのですね」
設計を担当したのは有限会社池谷設計の池谷さん。
彼も市場に入るのは初めてです。
プロの設計士にとっても、新鮮な経験だったようで、セリが面白かったと喜んでいたのが印象的でした。
二百年「住宅都市型民家・母大樹の家」・・・木の見せ方






国産材の太い柱と梁で造る家は、それそのものが見せ場にもなる反面、現し方によっては阻害要素にもなります。
「民家型」この言葉には一定のイメージが固定しています。
それを望み、「昔風の家を造りたい」これは確かに今回「母大樹の家」の基本であるのですが、だからと言ってより発展させる事を自分で縛ってしまうことは無いはずです。
外観デザインやインテリアの考え方は人それぞれ、その家族にあった家造りが自由に出来なければ「国産材の太い柱と梁」を使った家造りに限界を造ってしまう事になります。
今の時代、多くの人にとって「安心して住める家」は当たり前、「快適な生活」これも当然なのです。
ある意味でこれらの要素は言い換えると「当たり前の家」「普通の家」とならなければいけないと考えています。
その先に初めて、「自己実現」というかデザインがあるはずです。
「太い柱・梁」が当たり前のように使われている家でその見せ方はそれこそ様々です。
「母大樹の家」産地の取り組み
母大樹(ぼだいじゅ)とは?
一般に造られている木造住宅は、柱の太さが10.5センチ角を中心とした小断面の軸組工法です。
一方関東大震災にも耐えた日本古来の軸組みは柱の太さが十五センチ以上の大断面の軸組工法でした。
日本古来の大断面軸組工法と北米生まれの2×4工法の優れた特徴を取り入れ、木材の接合部を金物で固めることが、強い家を造る最善の手段なのです。
※大断面とは、柱梁の断面が三〇〇平方センチ以上あることが条件です。
断面が(一五〇ミリ×二四〇ミリ)の柱梁は三六〇平方センチもあり、丈夫で広く豊かな空間を造ることができます。
柱と言えば正方形という常識を覆す、コロンブスの卵的発想です。
<中目材を有効活用>
この中目材を使い、5寸×8寸という材を基本に、柱・梁を構成していくのが「母大樹」の大きな特徴です。
3.5寸角、長さ三メートルの柱材の材積は、0.0331㎥。
4.0寸で同じ長さの柱の材積は0.0432㎥。
5.0寸(一五センチ)×8.0寸(二四センチ)で、同じ三メートルの柱の材積は、0.1080㎥。
3.5寸角の柱の3.26倍、4寸角柱の2.5倍に相当します。
構造材だけで見ると、木材使用量の業界平均、床面積1㎡当たり0.1260㎥、大断面構造の母大樹では0.15623㎥で、材積は1.24倍にもなります。家全体としての使用材積は、0.676㎥/坪にもなり、一般住宅0.52㎥の1.3倍になります。
国産材の需要増大に大きく貢献する環境対応型の家づくりです。
<低価格で国産大断面構造を>
乾燥した国産材は流通量も少なく、乾燥に重油を使う。
→原油高の影響を受けて価格は高い。
「母大樹」は生産地から直接工務店までの最短経路で納品。むだなマージンをカットし、いい材料を安くご提供します。
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