木になる話
秋晴れ
八月から九月に変わってすっかりと季節は秋になってきました。
日中は日差しが強くても、湿度が少なくとてもさわやかで、朝晩は風が吹くと肌寒く感じる
ようになりました。
国道16号に面している当社のモデルハウスも、秋空の中で気のせいかいつもより美しく見えるから不思議です。
そうそう、二日ほど前に「白蟻被害」の様子がテレビで報道されていました。
あなたは見ましたか。
恐ろしいほどの白蟻被害がこれでもかと映されるのを見ると、さすがに心配になりモデルハウスの白蟻調査と健康被害を招かない処理剤の散布を早速依頼したところです。
見た目はなんともない家でも、見えないところで白蟻が・・・・なんていうのはイヤですからね。
住まいのDNA?
当社は設立して23年になります。その間に本当に多くのお客様に家を建てていただきました。
その総数は900棟に近くなっているから驚きです。
中には、さまざまな理由から転居したお宅もありますが、多くはそのまま住み続けています。
建てていただいたときのご夫婦の年齢は、そうですね35才から45才ぐらいで、子供さんの年齢は10~15才が多いのかもしれません。
少なくとも、10年近くは多感な年をその家ですごし大きくなってこられたと思います。
最近、当社で今までなかった家造りの事例がみられるようになりました。
建てていただいたお客さまのお子さんが、30代になり家造りを考える年代になったのです。
その新居に当社を選んでいただくことが増えてきたのを感じています。
住まいのDNA???
育ってきた家に良い印象を持っていただけたのかも・・・・・これってとってもうれしいことだと思います。
家造りをするときぜひとも愛着を感じられるように、「自分の思いを出来るだけ伝えてください」とお願いし私たちも一緒になって記憶に残る家造りを心がけてきました。
そしていつしか年がたち、その家で育った家族と又家造りを一緒に楽しむことができるのです。
感謝です。
ところで
いま家造りをお手伝いさせていただいているOさん。
昨年からのお父さんの家造りが終わり、つづいて息子さん夫婦の家も、もうすぐ完成です。
現場で工事中の家を一緒に見ていたとき、若いご主人がこんなことをいうのです。
「榎本さん、榎本さんもそうですがここにいる方たち全員が本当に家造りを楽しんでいますね」
「ことによると私よりも・・・」本当に申し訳ないのですが、そうかもしれません。
なぜなら
時間がたっても、ご縁がつながるこんなにすばらしい仕事はありませんから。
住宅展示場は役割を終えた??
昔展示場に出展していた時の主催者が久しぶりに訪ねてきた。
早い話が、出展を考えてみてくれないかということだったが、とても無理な話である。
なによりも、展示場を造ってそこに見えたお客様と住宅の契約をするというビジネスモデルが
すでに採算に合わなくなっている現実がある。
来店する人が大幅に減少していることとあわせて、来店時に絞り込んで展示場を見る人が圧倒的に多くなっている。
話を聞いてみると「半分以上が一社のモデルしか見ない」という。
そのせいもあってか、33のブースがあるにもかかわらずこの八月には15があいてしまうのだという。
これでは展示場に出展しても歯抜けばかりで、魅力がないためますます各メーカーも出展を取りやめざるを得ないのかもしれない。
大手メーカーといえども、今の時代住宅展示場で契約を取るというのは難しいのが実情だと思う。
ではそれに変わる方法はというと、規模が大きくなってしまっている分だけ「ほかに最適な手段はない」のが苦しいところだと思う。
しかしそれ以前に「総合展示場」というビジネスモデルの時代は終わっているのかもしれない。
だとしたら、それに変わる仕組みは・・・・・正直言って私にはわからないのです。
注文住宅の会社が倒産・・・被害報道を見て思うことは
こんなことをテーマに取り上げてよいかどうか、正直言って相当に迷う話題です。
その証拠といっては何ですが、私自身が定点チェックしている住宅会社のホームページにこの件を取り上げた会社がありません。
それはそうだよね・・・・住宅を造っている会社ならできれば触れたくはない話題だから。
でも、最近頻繁にテレビで報道される内容や訳知り顔にこの件を話しているコメンテーターをみて業者の一人として感じることがあります。
だから、あえてこの件を取り上げました。
「富士ハウス」「アーバンエステート」の被害の実態が明らかになってくる過程で、企業の顧客への工事代金の集金比率や方法が問題になっている。
工事の進捗以上に過剰なお金をこれらの建築会社に支払いながら、このままでは家が完成する見込みが見出せない実態は、「胸が痛くなる」。
とともに「心しなければ・・」と改めて家造りに携わる立場の責任をひしひしと感じるのです。
ここで、報道各社やコメンテーターの話す内容について造る側からの率直な気持ちを述べてみたいと思います。
過剰な支払い・・・・それが被害の多くを占めている→だから家造りにあたっては
契約時 10%
着工時 30%
棟上時 30%
完工時 30%
という支払いが望ましいというようなことを述べている。
もし、この報道内容のように上記のごとくの支払いが標準として当たり前ならば、造り手である工務店や建設会社は「少なくとも建て替え払いが発生しない」すばらしい支払い方法といっても過言ではないのです。
しかし、現実の家造りは資金の大半を住宅ローンでまかなっている事実があります。
住宅ローンの実行は・・・建物完成後ではありませんか?
他社は知りませんが、当社でご契約いただいている人の中で、どれだけの人が「こんな比率」で支払ってくださっているかというと、20%もないのではと思うのです。
普通は、着工まで30%そして残金は・・・・住宅ローンで最終時が普通の支払方法だと思います。
それでも当社は幸いなことに、銀行ローンの確定後、繋ぎ融資を使って出来高にあわせて支払ってくださる顧客が多い会社です。
工事業者は「半年先の手形」よりも「多少安くても現金払い」のほうがこの時代歓迎してくれます。
想像ですがおそらく支払額は5%程度は少なくなっていると思います。
これがもし、残金80%が完成時決済の家造りとなると不可能になります。
今回問題になっているケースのように
家造りではなにも、余分な支払いは必要ありません。
必要ないどころかしないほうが良いと思います。
ただ、「出来高にあわせて支払っていく」という、
当たり前のことをすればよいと思います。
報道で取り上げた支払い比率はともかくとして、私なりに適正な支払い比率を言うと、
契約 10%~15%
着工 20%~25%
棟上 20%~30%
少ない部分の合計で棟上まで50%
最大で 70%
といったところが、おそらく適正なところでしょうか。
あえて、今話題となって取り上げられている問題を
業者としての立場で誤解を承知で取り上げてみました。
家が出来るまで・・・・キッチンなどの住宅設備
![image_01[1].jpg](http://www.bo-daijyu.jp/images/image_01%5B1%5D.jpg)
家造りでは、完成までにとても楽しいことの連続です。
家族で相談しながら、家の間取りや外観を決める楽しみを始めとしてインテリアを決める楽しみなど、そして木造住宅なら材木を選ぶために、産地まで出かける楽しみもあります。
まあ、山を見ることはそのまま家族揃ってのレジャーみたいなもの。
そうそう、材木の製品市場でさまざまな木材を選ぶ楽しみも「出来るようになりました」
ただし、今のところは全国でも当社だけかもしれませんが・・・
どちらかというと、木材に強い関心を持つのはご主人ですね。
ところで家造りの主役である一家の主婦にとって見ればなんと言っても一番の楽しみは、主婦の城「システムキッチン」を始めとした住宅設備を選ぶことかもしれません。
なにしろ数知れないほどさまざまな色や素材、器具などが揃っています。
それこそ、目移りしてしまうほどの選択肢が、目の前に並んでいるのです。
ところが住宅メーカーなどでは「標準仕様」として種類を絞った設備の中から選択させるのが当たり前のようになっています。
限られた選択肢で満足できなければ、相当の差額を覚悟して気に入った設備を「オプション」として選ぶわけです。
しかし考えてもみてください。
誰のための家造りですか?
メーカーの都合、工務店の都合であなたの大切な家造りの楽しみを失っていると思いませんか。
例えば私が仕事をしている川越には、幸いにして多くの住宅設備のショールームが揃っています。
最近、東京電力がオール電化を体験できる素敵なショールームをオープンさせました。
そしてすぐ近くに、タカラ・サンウエーブ・TOTO・INAX・ヤマハ・クリナップそして少し離れていますが、トステムのショールームもあります。
家族揃って、自宅の図面を持参しながらお気に入りのショールームや体験ルームに出かけるのはとても楽しいものです。
川越で満足できない場合は、都内にあるもっと規模の大きな各社のショールームに出かければいいのです。
こんな楽しい体験を、住宅会社の都合であきらめることはないのです。
ショールームでは、専門のスタッフが親身になって対応してくれるのですから・・・・
家造りを楽しむ・・・・②
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家が出来るまで・・・・木材②
国産木材の流通ルートが大きく変化した結果、大工・工務店さえも棟上時に現場に木材が届くまで、どのような木材が使われているか知らない状態が当たり前のようになってしまいました。山林→原木市場→製材所→プレカット工場→棟上現場というわけです。
なんで工務店もあなたも出てこないかというと、木材産地はもちろん樹種も含めて知らないことが普通で、家造りの部材・部品の一つ程度に考えているからです。
木造住宅を造るのなら、せめて国産材を使った家を造りそれも、使われる木材にも関心を持ってみてはいかがですか。
山林や製材現場を見て歩く、それも楽しいものです。
ただ、産地はわかっても製材され製品としての木材を見る機会はほとんどありません。
実は、製材所から木材市場に運ばれて取引される、そこには登録された材木業者しか入ることが出来ないのです。
例えば、魚の取引を考えてみるとわかりますが築地中央市場で取引される魚は、登録した業者しかセリに参加できません。
木材もそういう意味ではまったく同じなのです。
山林の原木をみることよりも、市場に製品として並んでいる木材を直接購入できれば、価格も安く納得いく木材が使えると思うのです。
ただ、仕組みというか流通のシステムを壊すことは簡単にはいかないのも事実です。
長年かかって作り上げてきたこの流通システムを改革できるのは、木材市場関係者自身です。
それと合わせて、消費者側での一番の問題は、木材の取引価格・仕入れ価格が「あなた」にわかってしまうことを、工務店や大工、建設会社が避けるからでもあります。
しかし工務店が仕入れ価格と経費+利益をオープンにすればこの問題は解決できます。
これも長年の慣習を打ち破らない限り出来ないので、ハードルとしては高そうです。
理想的なことを言えば、全国から集められた製品としての木材をその目で確かめ、価格も自分で一つ一つ確認して、あなたと工務店・設計士が木材市場で購入する仕組みが出来たら楽しいと思います。
木材の価格の差はどこにあるのか、魚や野菜と同じように木材も時価で取引される、そんなダイナミックな現場を見ながら大切な家造りが進むようにしたいと考えています。
で、それができるようになったのか・・・・おかげさまで、「取引が現金」というはハードルは残っていますが、今月から可能になりました。
木材価格と仕組み、産地、製材業者まで全てあなたは確認しながら、木材市場で購入できるのです。
産地から直接購入するよりも、はるかに安くて良い材木が手に入る。
これって不思議ですよね。
ハッキリ言って「産直は特別安いわけではない」これが結論のようです。
家造りを楽しむ
木造住宅の造り方とか、流通のしくみが大きく変わってしまいました。
一番わかりやすい事例で言えば、街場の小さな商店街に変わって大型のスーパーが家の近くに出来たのに似ています。
そこで私たち購入者と、売り手との関係がどのように変化したでしょうか。
例えば対面販売、商店でのやり取りにはその食材を使った料理の仕方とか、おいしい食べ方が伝えられていました。
これは結構魅力があったと思うのですかいかがでしょうか。
ところがスーパーの多くは、商材が価格をつけてケースに並べてあるだけです。
そこでの魅力は、「価格の安さ」とか商品の種類が多いことなのかもしれません。
この食品は毎日の生活の身近な存在ですが、家を造る時の木材となると一生に一度の買い物になります。
今、ハッキリ言って家造りのときに、国産材なのかそれとも外材、無垢材それとも集成材、
産地は、樹種は、乾燥度合い、太さなどにまったく関心を持っていない人がとても多い気がします。
それは、建物を造る工務店やハウスメーカーそのものが大切な家の骨組みなのに、多くは関心を持っていないせいでもあります。
そのことがますます、あなたから木材の関心を奪ってしまったのかもしれません。
今までの国産材木材の流通システムは、ざっくり言うと
山林→原木市場→製材所→木材市場→材木屋→工務店→あなた・・・でした。
工務店はあなたの家の木材を材木屋さんから仕入れ、下小屋といわれる加工場で、
墨付けと刻みをして棟上に備えたのです。
工務店や大工さんは、食材をお店から買ってきて希望に合わせて調理してあなたの食べてもらう料理人といったらよいのかもしれません。
少なくとも、この大工さんにはそこで使われる木材の内容が見えていたわけです。
「特別にこの材木を使ってやったよ・・・・」などという会話は大工にとって良い木材を使う醍醐味の言葉だったのです。
ところが今では・・・
イヤシロのすみ家
省エネで健康な住まいを求めて・・・
家造り、さまざまな考え方があります。
その中で昔のように冬の凍えるような寒さ、夏の耐え切れない暑さと、眠れない熱帯夜を我慢してすごす時代ではありません。
かといって、過剰な冷暖房に頼るのも省エネが叫ばれている昨今、どうかとおもいます。
進化した住宅では、本当に小さなエネルギーを使う工夫さえ出来れば省エネで快適、しかも
健康にプラスになる生活が可能になってきました。
その考え方をまとめたのが、下のイラストです。
(クリックすると拡大します)
本物にこだわる。



木にこだわり始めるときりがないのですが、少しでもよい家を造りたいと思い、それこそ銘木といえる材料を使ってドアや引き戸など建具を作りたいと思索中です。
樹齢数百年と思える「秋田杉」『米松」の板材は家の顔として、どのような使い方が出来るか
考えてしまいます。
建具にはめ込むのもよいでしょうし、パネルとして飾りにする方法も考えられます。
二百年住宅「母大樹」では建具も、国産材の杉や桧を使って手作りしていますが、出来れば外部の窓も「桧窓」もちろん三層ガラスで高断熱対応の窓を使いたいと思っています。
木製のサッシは価格が高いのが問題。
なんとか、使える価格にしたいとがんばってはいるのですが・・・・
資材価格の高騰は何時まで続くの?
私たちの家造りは、最初から設計士が同席した上で様々なご要望を聞くことから始まります。
営業マンの役割の多くは他社と異なり、設計とお客様との間の橋渡し役、細かな気配りが主で、売込みはまったくといってよいほどありません。当社はそういう意味では営業マンにとって天国みたいな会社かもしれませんね・・・
契約までの時間もかかりますが、それから設備器具や内装の仕上げなど打ち合わせていくため、着工までにかなり時間がかかってしまいます。
昨今の原油高は食料品を初めとして日常生活品にも価格の値上げが広がっています。
それらと同様に、住宅は構造材から始まりすべての原材料・設備に影響が出ているのです。
お客様に負担を掛けるわけには行きませんから、家造りは「請負契約」つくづくその言葉同様に「請け・負け契約」だと感じている昨今です。
三澤千代治さんの本「二百年住宅を一緒に!」を読みました。
三澤さんが今積極的に進めている「HABITA」
国産スギを集成材に加工して太い柱と梁を表した家造りの内容がもっと詳しく書いてあるかと期待して、本を取り寄せて読みました。
内容はどちらかというと、今までの三澤さんの回顧録が中心で「なぜ今国産材なのか」「なぜ工務店が中心でなければならないのか」という肝腎な部分が、どうもいまいち分かりにくい。
本には、国産材というだけであり、実際は集成材を土台や柱・梁にしている事は触れてはいない。
なかでも、工務店といいながら、町場で見かける普通の工務店ではなく「地場ビルダー」といわれる建設会社が対象になっているのが気のなってしまった。
今までのミサワホームと同じように「営業」は加盟店・施工は下請けとして工務店を使う。
手間だけで仕事をするのなら、工務店は別にどこで仕事をしても変わりは無いはずで、腕や経験を必要とはしないプレハブとどこが変わるのか。
営業センスも経営センスもない工務店が、対象にならない理由は分かるのだが、それでは何時までたっても工務店は活性しない。
地場工務店が生き残る方法として三澤さんの経験や人脈を本当の意味で家造りをしている
工務店のために使って欲しかった。
今度の事業は、町場で元請として年間に3棟前後の仕事をしている工務店から仕事を奪い
その工務店を顧客にしている建材業者・材木業者もダメージを受ける事になりそうだ。
どこまでいっても、元プレハブ大手の経営者としての発想は変わらない。
木は伐採されても生き続け、しかも強度が増す!
日本の家は太古の昔から「木」で造られていた


日本は昔から、森林が豊かな国です。世界中どこでも家づくりとは、自分たちの身近にあるものを使って家を造ってきたのです。
石造り・土を干したレンガ・家の構造はその土地土地で取れる材料が主体です。
それはそのまま、その土地の気候風土がもたらしたものといっても良いのです。
日本では、縄文時代・住いの大半は土を削り細い木を組み合わせた上に、草をひいた家がほとんどです。
中には、三内丸山遺跡のように柱を立てて特別な場所として組み立てられた建物も合ったようですが、それは特殊な場合だけです。
日本の古い書物「古事記」や「日本書紀」にはスサノウノミコトが「ヒノキは宮殿に、スギ・くすのきは舟、マキは棺に使え」
と書かれています。
日本ではこんなに古くから、それぞれの木の特性を理解して適材適所に使っていたのです。
ところが現在は、近くに豊かに森林が豊富にありながら自然の恵みを拒否するかのような家造りが主流というのはどういうわけでしょうか。
生活の様々にシーンで木は私たちにとってなくてはならないものだったはずです。
「木の家に住みたい」これは日本人なら大抵の人が持つ自然な気持ちです。
木の文化を心のよりどころと生きてきた、日本人の生活の歴史そのものは、どんなに時代が変わっても、ライフスタイルが変化しても、変わることなく続いていくのです。
余談ですが、室町時代末期(戦国時代)京都を中心とした近畿地方は日々戦乱に明け暮れていました。
京の都も何度も戦火にあい、その再建に要する木材は膨大だったといいます。
戦争とは最大の消費です。
刀や鉄砲などの武器を作るための燃料として木材は大量に使われた結果、
近畿周辺の山は、禿山に近くなってしまったのです。
「千利休」が細い面皮つきの木材と竹、土を使って草庵茶室を造ったのも、見方によればこのような環境のなせる仕業だったとおもいます。
木は生き続ける







